マルケ州出身。1936年11月8日アンコーナ生まれ – 2014年12月18日ローマにて没。
ヴィルナ・リージは、1953年のスクリーンデビューから2014年に亡くなるまで、ずっと現役で女優を続けた方として印象に残っています。亡くなる前の15年くらいは、主にイタリアのテレビドラマでに出演していたためか、どうしても「演技派な叔母様」の印象が強いのですが、若い頃はミッシェル・ファイファー系の超美人です。よくよく考えれば、晩年も美しいお婆ちゃんでしたわ(汗)。
64年にジャック・レモンと共演した映画「女房の殺し方教えます」に出演するまでは、主にイタリア・フランスの映画で活躍していました。
ハリウッド映画にも顔を出すようになった60年代、その美貌ゆえ、007(ロシアより愛をこめて1963年)のボンドガール、ジェーンフォンダが主演したバルバレッラ(Barbarella 1968年)の主演、プレイボーイのヌード表紙のオファーを受けていたそうなのですが、全部断っています。アメリカで知名度を上げるチャンスだったのでしょうが、セックスシンボルとしての自分を売りたくなかったのでしょう。本当にきれいだったから、出演していればもっと世界的に有名になれたのかもしれませんが、どうしても嫌だったんでしょうね。
70,80年代はローマに戻り、イタリア・フランスの他、ドイツや英国の映画・テレビにも出演するようになりました。なお、1987年のI love N.Y. で、ハリウッド作品への出演が最後となっています。
90年代、それまでイタリア国内では数々の賞を授与されてきたヴィルナさんの名を世界中に知らしめる転機がやってきます。
1994年、仏・伊・独合作映画「王妃マルゴ」にて王妃マルゴの母后役を演じ、カンヌ国際映画祭にて女優賞を受賞します。
90年代後半からは、、映画よりもイタリアのテレビシリーズへの出演が目立ちます。実際、最近の若い人の間では、「叔母様」女優として知られているのではないでしょうか。
2013年9月、53年間連れ添った夫を亡くし、それでも尚女優業に闘志を捧げていたヴィルナさんですが、2014年12月病に倒れ帰らぬ人となってしまいました。78歳でした。亡くなる一ヶ月前に肺がんであることが発覚したそうです。
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