1907年8月30日ブエノスアイレス生まれ~1996年1月18日パリにて没。
20世紀の美術・文学界にて特異な個性で活躍した、画家・演出家・コスチュームデザイナー・作家・イラストレーター・デザイナー。
アルゼンチン人の父とイタリア人の母のもとブエノスアイレスで生まれる。生後間もなく両親は別居、母の実家があるイタリアのトリエステで育つ。読書や絵を描くことが好きな早熟で感受性豊かな少女時代を送る。美術の専門教育は特に受けてはいないものの、17歳の時に油絵を描き始め、1924年に参加したグループ展をきっかけに肖像画の注文を受ける。
1925年にミラノへ移住。デ・キリコら芸術家と交友を深め、ミラノ画廊での個展、ノヴェチェント・イタリアーノ展、ヴェネツィア・ビエンナーレ、ミラノ・トリエンナーレ、ローマ・クワドリエンナーレなどに参加。
1931年パリに移り住み、作品を発表しながらシュルレアリストたちと親交を深めるようになる。また、当時最も名声を得ていたファッションデザイナーの一人エルザ・スキャパレッリにデザインを売ることもあり、スキャパレッリの最も売れた香水「ショッキング」のボトルデザインを担当している。
1940年代にローマに移ってからは、バレエやオペラの衣装やセットなどの舞台芸術の仕事にもかかわるようになり、一つのことに縛られることのない自由な表現活動を続けた。
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